マンスリー・ウィークリーマンションもその他の住居同様に、住まいに関する何かしらトラブルがあります。
よくあるトラブルとしては、主に次の3つです。
- 契約に関するトラブル
- 設備や内装に関するトラブル
- 近隣住民とのトラブル
短期間での滞在とは言えトラブルは避けたいですし、未然に防ぐためにもそれぞれのトラブルについて詳しくご紹介します。
また、あなたがどんなに気を付けていたとしてもトラブルに巻き込まれることもありますので、万が一トラブルに巻き込まれてしまった場合にどのように対処すべきか?についても詳しくご紹介します。
契約に関するトラブル
契約でよくあるトラブルは、「入居前のキャンセル」「途中解約」「契約延長」など入居期間に関する契約を変更する場合です。
このトラブルは、マンスリー・ウィークリーマンション特有のトラブルです。
運営会社や物件によって、この部分に関する契約書の書き方や記載内容が異なるので、初めての方はもちろんのこと何度も借りている経験者の方でも毎回注意が必要です。
[契約に関する確認事項]
- 「キャンセル」「途中解約」「契約延長」はできるのか?
- できるのであれば、いつまでに通知・連絡しないといけないのか?
- その際の違約金はいくらか?
といった点について契約の際にはあらかじめ、しっかりと確認しておきましょう。
よくあるトラブルにも関わらず、運営会社の担当者によっては、説明が足りないこともあるので、自ら確認することが大切です。不明点は必ず質問するようにしてください。
(トラブル事例)
3か月契約したマンスリーマンションを諸事情により1か月で途中解約したかったが、残り2か月分の賃料などが返還されなかったことに対して、契約書には「途中解約時は残り日数分の差額を返金しない」という記載があるものの、契約者は契約時に担当者からちゃんと説明を受けていないということでトラブルになった。
マンスリー・ウィークリーマンションは比較的気軽に借りられるのが魅力ですが、契約時の確認毎を疎かにしてしまうとあとになってからこのようなトラブルになることもあるので注意しましょう。
設備や内装に関するトラブル
マンスリー・ウィークリーマンションに最初から備え付けられている家具や家電は当然ながら、自分のものではありません。そのため破損や汚れ・紛失などによるトラブルが度々発生します。
入居時と入居中に別けて詳しくご説明します。
入居時
鍵を受け取り入居したら必ずはじめに、家具や家電、キッチンや風呂・トイレなどの水回りの設備、壁や床・建具などの内装に破損や汚れがないかをチェックしましょう。
破損や汚れがあったり、そもそもモノが無い場合には速やかに運営会社に連絡をしてください。また、携帯カメラでいいので、該当箇所の写真をとっておくとよいでしょう。
チェックするのは、入居したその日が望ましいです。
最初のチェックを疎かにしてしまうと退去する際に、弁済金を求められたり、やった・やっていないの押し問答という面倒な作業が待っています。
入居中
入居中にもし家具や家電を破損したり、部屋を汚したり、鍵を紛失をしてしまった場合は、放置せずすぐに運営会社に伝えるようにしましょう。
その理由によっては、加入している保険で賄える場合もありますので、すぐに状況報告を行うことが大切です。
●家具・家電の故障や破損したとき
テレビやエアコンなどの家電が故障してしまった場合は、近くの家電量販店やメーカーなどには連絡せず、まずは運営会社へ連絡してください。
通常、滞在中の家電の不具合は無料で修理交換することになっているケースが多いものの、中には修理交換にかかる費用は契約者負担となってしまう場合もあります。
家具や家電の保証内容は、契約時にしっかりと確認しておいてください。
●部屋を汚したとき
お酒やコーヒー・ジュースをこぼすなどで部屋を汚した場合でも、日常生活の中で起こりうるケースで、故意でなければ問題がない場合もあります。
通常の契約では、部屋のクリーニング代が契約時の料金に含まれているので、多少の汚れなら特に気にする必要はありません。
ただし、たばこのヤニ汚れや焦げ跡のように、壁の張替えが必要なほど著しい汚れの場合は、別途料金が請求されることがあるので注意してください。
●鍵を紛失したとき
万が一鍵を紛失した場合は、自分で鍵屋などに連絡をせずに、まずは運営会社に連絡して指示をもらうようにしてください。
もし部屋の鍵を紛失してしまったら、防犯のためにシリンダーや鍵を新しいものに交換する必要があるので別途料金が請求されます。
金額はドアや鍵の形状によっても変わりますが、高いケースでは数万円かかることもあるので、くれぐれも部屋の鍵はなくさないように注意しましょう。
最近は、デジタルロック(電子鍵)の物件が増えているのでその心配も無くなりつつありますが。
近隣住民とのトラブル
マンスリー・ウィークリーマンションは、マンションやアパートの一室にあたるので、必ず隣や上下階に自分以外の住人が存在する集合住宅となります。
そのため「騒音」「ゴミ」に関するトラブルは度々発生しています。
騒音によるトラブル
騒音によるトラブルは、室内のテレビや音楽の音量、夜間の洗濯や掃除、廊下を歩く足音やドアの開け閉め、友人や恋人を招いたときの話し声などがクレームになります。
建物や壁の構造にもよりますが、敏感なひとにとっては隣や上階の部屋のちょっとした音でも毎日のこととなるとクレームになりますので節度のある暮らしを送るよう気をつけてください。
マンスリー・ウィークリーマンションは、その部屋の住人の入れ替わりが激しいこともあり、それだけで近隣住民にストレスを与えているかもしれないということを頭に入れておきましょう。
ゴミのトラブル
ゴミのトラブルは、生ごみをバルコニー(ベランダ)に長期間放置していたり、ゴミ出しのルールが守られていないことがトラブルの要因となります。
ゴミ出しのルールはその曜日や分別方法など住んでいる地域によって、まったく異なりますので、入居時に必ずルールを確認するようにしましょう。
トラブルに巻き込まれる可能性もある
騒音にしてもゴミにしても、あなた自身がいくら気を付けていたとしてもそのトラブルに巻き込まれる可能性もあります。(トラブルの加害者側ではなく、被害者側になるケースもあるということ)
そんなときは、直接苦情を言ったり争うことはせず、必ず運営会社に相談しましょう。直接住人とやり取りをするとさらなるトラブルに発展する恐れがありますので。
まとめ
マンスリー・ウィークリーマンションでよくある3つのトラブルとその対処法についていかがでしたか?
契約や設備に関するトラブルは、自分がしっかりすることでトラブルを未然に防ぐことができますが、近隣住民とのトラブルは自分だけでは防げない場合もあります。
いずれのトラブルにおいても必ず、自分だけで解決しようとはせず、必ずトラブルが起きたらすぐに運営会社に一報を入れるようにしましょう。