法人需要の多かったマンスリーマンション・ウィークリーマンションも近年は個人や家族などプライベートでの利用が増えています。
そこで、初心者の方でもすぐにわかるマンスリー・ウィークリーマンションの借り方をご紹介します。
基本的に、借り方は一般賃貸住宅を借りるときとほぼ流れは同じなのですが、一部でマンスリー・ウィークリーマンション特有のやり方が存在するのでポイントを抑えながらご紹介していきます。
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お部屋探しから入居までの7ステップ
お部屋探しから始まり、マンスリー・ウィークリーマンションに入居するまでは、次の通り7ステップとなります。
- STEP1:お部屋探し
- STEP2:問い合わせ
- STEP3:申込み(予約)
- STEP4:契約
- STEP5:利用料金支払い(入金)
- STEP6:鍵の受け渡し
- STEP7:入居
上記の通り一般賃貸を借りる際の流れとほぼ変わりませんが、運営会社の担当者と一度も会うことなく契約に至ったり、利用料金の支払い(入金)が「一括前払い制」であったり、鍵の受け渡しがなく、「暗証番号で開錠するデジタルロックテンキー」であったりとマンスリー・ウィークリーマンション特有のやり方が存在します。
また、家具や家電が設置済みで電気・ガス・水道といったライフラインもすでに開通しているため入居後はすぐに生活を開始することができます。
それでは、それぞれのステップについて説明していきます。
STEP1:お部屋探し
まず最初のステップは、お部屋探しです。
一昔前は、不動産会社に直接問合せたり、店舗に足を運んでしたそうですが、今はインターネットで十分探すことができます。
インターネットサービスなので、営業時間を気にせず気軽に閲覧や問い合わせができるため、自分のペース部屋探しができるのも魅力のひとつです。
Yahoo!やGoogleで、「マンスリーマンション 東京駅」「ウィークリーマンション 銀座線」など目的のキーワードで検索すると、マンスリー・ウィークリーマンションのポータルサイトやを運営会社各社のサイトが表示されます。
それぞれの違いについてご説明します。
ポータルサイト
マンスリー・ウィークリーマンション運営会社各社の物件情報が集まったサイトです。
首都圏のみや全国などエリアのカバー率はポータルサイト毎に異なりますが、より多くの物件情報の中から希望に合った部屋探しをしたい場合は、ポータルサイトで探すことをおすすめします。
多くの物件情報の中からエリアや沿線、利用料金や間取りなどで検索したり、比較することができるため希望の物件がみつけやすくなります。
特に、初めての部屋探しの場合は、ポータルサイトで探すことをおすすめします。
運営会社サイト
マンスリー・ウィークリーマンション運営会社のサイトは、各社が運営している物件情報のみが掲載されています。
そのため、物件の情報量としては、それほど多くはありません。
独自のキャンペーンを実施している場合がありますので、ポータルサイトと併用しながら探すのがよいでしょう。
STEP2:問い合わせ
サイト上で希望の物件が見つかったら、まずは問い合わせをしてみてください。
問い合わせ方法は、「電話」か「問い合わせフォームへの入力」のいずれかとなります。
物件担当者とつながりますので、空室状況や利用料金などその他気になる点は、このタイミングで確認するようにしましょう。
マンスリー・ウィークリーマンションは基本的に内覧・内見ができないので、このタイミングで確認することが重要です。
STEP3:申込み(予約)
該当物件の空室確認が取れたら、申込み(予約)ができます。
運営会社毎に異なりますが、基本的には入居予定日の1か月前や2週間前くらいからFAXやメールで申込み(予約)手続きを行うことができます。
運営会社より申込書が届いたら、申込書の記入と身分証明書のコピーを送付して申込み(予約)完了となります。
実際には、申込み内容を元に審査を行い、審査通過後に予約確定となります。
※法人契約の場合は、会社概要(会社パンフレット)か登記簿謄本の写しが必要となる場合が多いので、予め用意しておくと申し込みがスムーズに行えるでしょう。
STEP4:契約
審査を通過すると契約書と請求書が送付されます。
個人と法人では契約方法や必要書類が異なるためそれぞれご説明します。
個人契約の場合
郵送にて「定期建物賃貸借契約書」など必要な書類が届きますので、契約書に署名と捺印をして運営会社に返送します。
このときに記入漏れや必要書類の入れ忘れがないようにしっかりとチェックをし、わからないことは運営会社に確認するようにしましょう。
特に契約者と入居者が違う場合は、契約社欄と入居者欄には異なる名前を記入することになりますので、ご注意ください。
法人契約の場合
同じく郵送にて「定期建物賃貸借契約書」など必要な書類が届きますので、担当部門(人事総務部等)にて契約書に会社印を捺印して、会社謄本のコピーと入居者全員分の身分証明書を送付します。
トラブルがあった際に契約者と入居者と違うと保険等が適用されないことが多いため、入居者が入れ替わる際には必ず運営会社に連絡するようにしましょう。
契約時に注意すべきことは別途「マンスリー・ウィークリーマンションの契約時に注意すべき6つのこと」にまとめていますのでこちらも併せてご覧ください。
STEP5:利用料金支払い(入金)
利用料金の支払い(入金)は基本的に「一括前払い制」です。
また、支払方法は、「コンビニ払い」「クレジットカード」「銀行振り込み」のいずれかとなります。
支払い(入金)前には必ず、契約日数やオプション料金など、支払い金額に間違いがないか今一度確認してみてください。
利用料金の算出方法および支払方法について詳しくは、「マンスリー・ウィークリーマンションの利用料金の仕組み」をご覧ください。
STEP6:鍵の受け渡し
利用料金の支払い(入金)が完了するといよいよ鍵の受け渡しです。
鍵の受け渡し方法は、運営会社や物件によって異なり、契約時に説明があるので忘れないようにしておきましょう。
[主な鍵の受け渡し方法]
- 指定の住所に郵便で送付される
- 物件の近くの店舗に直接受取りに行く
上記に加え最近では、
- 「暗証番号で開錠するデジタルロックテンキー」
を採用しているマンスリー・ウィークリーマンションが増え、鍵の受け渡し自体をなくしている物件も増えています。
この場合は、部屋の暗証番号については、入居日の前日までにお電話やメール・FAXなどで受け取るか入居当日に自分で暗証番号をセットするケースもあります。
STEP7:入居
鍵を受け取り、契約日の指定の時間が過ぎたらついに入居です。
ようやく新しい生活がスタートしますが、念のためにまずは、家具や家電・備品などに破損や不備がないか、ライフラインは開通しているかなど確認してから新生活をスタートするようにしましょう。
[入居時すぐにチェックすべきこと]
- 家具や家電・備品がきちんと揃っているか
- 破損や傷はないか
- 電気・ガス・水道などライフラインが開通しているか
- (WiFiを利用する場合)インターネットに接続できるか
- トラブル時や緊急時の連絡先はどこか
まとめ
以上の通り、初心者の方でもすぐにわかるマンスリーマンション・ウィークリーマンションの借り方として7ステップをご紹介しましたがいかがでしたでしょうか?
一般賃貸住宅を借りるときとほぼ流れは同じなのですが、契約・利用料金の支払い(入金)・鍵の受け渡しの部分は、マンスリー・ウィークリーマンション特有のやり方が存在していましたね。
また、一般賃貸と異なり、お問い合わせから入居まで一度も運営会社の担当者と顔を合わせることがないため不安になるシーンもあるかと思いますが、その分、強引な営業や面倒な手続きもなく時間も無駄にならないのでよいのではないでしょうか。
※入居中や退去時の注意事項については、「マンスリー・ウィークリーマンション入居中から退去までの流れ」をご覧ください。